恒例「よこね田んぼ案山子(かかし)コンテスト」の投票が8月1日、始まった。
飯田市千代地区にある「よこね田んぼ」は、戦国時代から江戸時代に水田開発された110枚から成る棚田で、1999(平成11)には「日本の棚田百選」にも認定されている。
平成に入った頃から高齢化などによる水田の遊休化が目立つようになり、全体の約4割が休耕田となっていた。そこで「棚田を千代の財産として後世に受け継いでいこう」と1998(平成10)年によこね田んぼ保全委員会を立ち上げ、棚田の保全活動を目的にPRに取り組んでいる。
「よこね田んぼ案山子コンテスト」は2000(平成12)年に始まり、今年で23回目。例年ユニークな案山子が集まり話題となるが、今年も「シン・ウルトラマン」「ミニオンズ」などのキャラクターを模した作品や、「物価高騰、悩める主婦」など世相を反映させた作品など19作品が集まった。
コンテストは9月19日までの投票期間に、よこね田んぼに設置されている投票用紙に選んだ案山子の番号などを記入して投票箱に投函する。投票した人の中から抽選で5人に「よこね米」5キロと千代地区の特産品が当たる。
よこね田んぼ保全委員会副委員長の熊谷祐司さんは「今年も楽しい作品が集まった。案山子コンテストを楽しみながら、よこね田んぼの棚田の風景も満喫してほしい」と呼びかける。