飯田OIDE長姫高校(飯田市鼎名古熊)の原動機部が11月9日、モビリティリゾートもてぎ(栃木県茂木町)で開催された「2025 Ene-1 MOTEGI GP」に出場し、高校部門は4年ぶり、総合では初優勝を果たした。
同GPは2012(平成24)年にスタートし、今年で13回目。「Ene-1」は次世代への第一歩として、モビリティーを通じて新たな価値を創造する環境配慮型イベント。充電式単3電池を動力源とし、指定されたコースを3周(1周3.6キロ)し、合計タイムで競う。
今大会から20秒間隔で順番にスタートする方式に変更。前半は加速、減速、旋回を繰り返すテクニカルなコース、後半は上り坂で、モータのパワーやライン取りが要求されるコースのため、エネルギーマネジメントやタフな車体作りが勝敗を分けるという。
当日は3輪以上の電気自動車を使う「KV-40」部門の「Div1(ディビジョン・ワン)」に出場。天候は2023年と同じ雨。同部は2年前、対策不足で成績が振るわず悔しい思いをした。当時の2年生が雨対策を呼びかけ、今回は雨水を車体へ巻き込まないようにタイヤカバーを付け、曇り止めを施すなどして大会に臨んだ。
「WISDOM α(ウイズダム・アルファ)」は宮下昊翔(こうが)さん(3年)が、「WISDOM II」は仲田晴哉さん(1年)がドライバーを、それぞれ務めた。2位に40秒差をつける走りで同部に初の総合優勝をもたらした宮下さんは「視界が悪く怖さもあった。コーナーの標識を頼りに走った。前日の試走でコースを把握できたのが大きかった」と振り返る。仲田さんは高校部門2位、総合4位に入った。
同部は今後、11月23日の「エコデンレース全国大会」、12月21日の「2025 Ene-1 SUZUKA Challenge」に出場予定。鈴鹿の大会では13連覇を狙う。