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飯田で「松尾まつり ほっ湯マルシェ」 地域住民が手作りで多彩な催し

委員長の鋤柄富男さんを中心に「松尾まつり ほっ湯マルシェ」を11月22日に初開催する実行委員会のメンバー

委員長の鋤柄富男さんを中心に「松尾まつり ほっ湯マルシェ」を11月22日に初開催する実行委員会のメンバー

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 第1回となる地域イベント「松尾まつり ほっ湯マルシェ」が11月22日、ほっ湯アップル・飯田竜水園・松尾天竜グラウンド(飯田市松尾明)で開催される。

2022年には同校創立150周年記念事業として、サンショウウオをモチーフにしたイメージキャラクター「ショウサン」が誕生

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 地域のにぎわいづくりや交流促進を目的に、松尾まちづくり委員会や松尾公民館役員を中心に40人ほどで実行委員会を結成。地域住民が一体となって、7月ごろから準備を進めてきた。

 1945(昭和20)年と1961(昭和36)年に天竜川沿いの松尾地区も大きな水害を受けた。治水対策を経て安全な地域として整備されたことを背景に開催する。今年は金色洞(こんじきぼら)川に固定式排水ポンプを整備し、来年3月には祝井沢(いわいさわ)川への設置も予定されていることから、「この場所で開催する意義」を持たせた行事に位置付ける。

 イベントは、緑ヶ丘中学校吹奏楽部によるオープニングセレモニー(10時30分~)でスタート。実行委員長の鋤柄富男さんは「頑張っている子どもたちの姿を地域の住民が見る機会が少ない。ぜひ見てほしい」と呼びかける。

 特設ステージでは、常盤太鼓SHINによる和太鼓演奏(11時15分~)、鳩ヶ嶺八幡宮(八幡町)フォトコンテストの表彰式(12時40分~)、伊那谷芸人「さっちゃん」による大道芸(13時~)、フラダンスチーム「Hula o ku’uhoaokapili」によるフラ披露(13時30分~)、天竜舟下り唄保存会による民謡踊り(14時45分~)を予定する。フォトコンテストの応募作品は当日、ほっ湯あっぷるのロビーに展示する。

 マルシェエリアでは、コーヒースタンド「sora」「啓榕社」、菓子店「増田和菓子店」「Memenoha飯田」「和菓子工房 山山 SANSEN」、軽食の「カフェ Musica」「リエルグ」「ダルキチ」「Brother Hood」「三吉野」「デコちゃん」など多彩な店舗が出店。クラフト雑貨の販売も行われる。

 イベントブースには、飯田市消防団松尾分団による消防車の展示・乗車体験、水消火器体験、輪投げや射的といった「こども縁日」、高校生による「ニュースポーツ体験コーナー」が登場。地域に関わりたいと活動を続ける高校生が「誰でも参加できる内容を」とモルックやボッチャの体験を企画した。子ども縁日は、地域に育てられた思いを持つ還暦世代の住民が「恩返しに」と発案したもので、地域全体で子どもたちを楽しんでほしいと企画した。

 同地区の松尾小学校(松尾城)では、大正時代からサンショウウオを3代にわたり飼育しており、地域の卒業生にとっても親しみのある存在となっている。2022年には同校創立150周年記念事業として、サンショウウオをモチーフにしたイメージキャラクター「ショウサン」が誕生。先日の地区運動会ではショウサンのパネルも制作され、今回のマルシェでも展示する。

 会場では3店舗で買い物をして「ショウサン券」を集めると、ショウサンのオリジナルグッズや、ほっ湯アップルの入浴券を進呈する。

 鋤柄さんは「実行委員では、イベントやマルシェ、設営などを部会に分け、それぞれが知恵を出し合い、『手作り』を大切に進めてきた。治水事業が進み安全になった場所で地域を祝うことに意義がある。コロナ禍で希薄になったつながりを、みんなが集まる居場所で取り戻せたらうれしい」と話す。

 開催時間は11時~15時。駐車場は、コープながの飯田センター、丸西産業、飯田技術専門校、創価学会、シチズン時計マニュファクチャリング。雨天決行・一部開催場所などの変更あり。

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