
飯田短期大学(飯田市松尾代田)と和菓子店「信州飯田の菓房 田月(たげつ)」(伝馬町)が共同開発した和菓子2種の販売が8月26日、同店で始まった。
販売中の「みるくおこわまんじゅう」(162円)と「きんもくせいきんつば」(194円)
販売するのは「きんもくせいきんつば」(194円)と「みるくおこわまんじゅう」(162円)。同大看護学科の開設30年の節目で、10月に行う「発願式」で参列者に配布することを目的に、看護学科と生活科学学科食物栄養専攻の学生有志9人が今春から試作を重ねてきた。
「きんもくせいきんつば」は、飯田下伊那産リンゴのコンポートを加えたリンゴ餡(あん)と、キンモクセイの香りを抽出した寒天の2層構造。白く見える見た目や秋の香りを意識して仕上げた。田月の城田茂社長は「キンモクセイ茶から香りを抽出した。今までに食べたことのない菓子」と紹介する。
「みるくおこわまんじゅう」は、飯田地域で古くから親しまれてきた「赤飯饅頭」を参考に、炊き上げた赤飯に練乳を加えて包んだまんじゅう。お釈迦(しゃか)様のミルク粥(がゆ)に着想を得て、ほんのりとした甘さに仕上げた。
学生たちはレシピを考え、実際に試作品を作って同店に持ち込んだ。城田社長は「その時点でほぼ完成していた。香りや味のバランスだけを少しアドバイスした」と振り返る。
同店は1917(大正6)年8月26日創業で、城田社長は「せっかくなので、創業日に合わせて販売を始めた。学生の熱意を感じる菓子。多くの方に味わってほしい」と呼びかける。
営業時間は9時30分~18時30分。