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阿智でミツバチをテーマにしたイベント 映画やマルシェ、ワークショップも

里山CAMPUSにある畑の楽耕の前で

里山CAMPUSにある畑の楽耕の前で

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 阿智村の「里山CAMPUS(キャンパス)」(阿智村清内路、TEL0265-46-2077)で7月6日、ミツバチをテーマにしたイベント「Bee Happy!」が開催される。主催は「種まきびとの楽耕(がっこう)」などを手がける「JINEN WORKSあち」。

会場となる里山CAMPUS

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 当日は10時から、生態系におけるミツバチの大切さを伝えたいと、伊那谷の住民有志が参加して実現したダンスミュージカルを映画にした作品「だれもしらないみつばちのものがたり」を上映(1時間程度)。監督の杉浦歩美さん、肥後春蜂園(飯田市)の肥後一平さん、もものわ農園(阿智村伍和)の小塚英且さんによるトークセッションも行う。

 映画は、杉浦さんが10年ほど前に女性養蜂家の後藤純子さんから、「ミツバチの危機を描いた絵本をミュージカルにしてほしい」という依頼があり、世界でも絶滅の危機にある現状を聞き、「これは多くの人に知ってもらわなければ」という思いで製作した。「養蜂家の聖地といわれる中川村でも全滅の危機にひんしていた」と話す。生態系のサイクルの中で重要な役割を果たしているといわれるミツバチ。「農作物の出来を左右することから、なくてはならない存在。私たちはミツバチという小さな命に支えられて生きていることを知ってほしい」と参加を呼びかける。

 12時からは、ミツバチをテーマに自家製酵母のパン・無農薬野菜の販売やミツロウのワークショップなどから成るミニマルシェを行う。13時30分からは、蜂蜜採りのワークショップや自然農園を体験するツアーを予定。ワークショップは肥後さん指導の下、貴重な無駄巣(むだず)から風味・栄養・香りを感じられる生蜂蜜を採り、耕紡工房の自然酵母のパンにつけて味見する体験。ツアーは小塚さんの案内で、里山CAMPUSにあるパーマカルチャーの知恵を生かした循環型の畑を見学、体験する。

 イベントを企画した「JINEN WORKSあち」代表の二川文香さんは、東日本大震災後に阿智村に移住。何不自由ないはずだった生活の中、大震災を経験。「本当の豊かさは何だろうか?」と自身に問いかけ、阿智村にたどり着いたという。「ミツバチは小さいながらも人類存続にとって、すごい働きをしている。私たちはその存在に気付かずに過ごしている」と話す。「暮らしに種まきを」という言葉を大切な合言葉にしているという二川さんは「まずは知ることがきっかけになるのでは。イベントを通じてミツバチのことを知ってほしい」と参加を呼びかける。

 映画上映は要予約。入場無料。ワークショップ&ツアーは要予約=(1,500円)。ミニマルシェは入場無料。予約は里山CAMPUS(水曜・木曜定休)で受け付ける。

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