
サッカーJ3の松本山雅が6月22日、飯田市内でトレーニングマッチを行い、高森町出身の萩原正太郎選手が出場した。
会場となった飯田市松尾総合運動場(飯田市松尾明)では振る舞い焼き肉などのキッチンカーやグッズ売り場などもあり、南信地区のサポーター約1200人が集まった。午前中は子どもたちを対象としたサッカースクールなども開講。当日は松本山雅後援会飯伊支部の会員などが会場運営のサポートなどを行った。
正午に始まった練習試合は中京大学(愛知県名古屋市)を相手に45分×2本で行われた。前半30分、左サイドのカウンター攻撃から中京大学が先制。前半終了間際にコーナーキックから本間ジャスティン選手が得点を挙げ1-1の同点に。後半13分に高森町出身の萩原選手など3人を交代した後、中京大の守備の隙を突いてルーカスバルガス選手が得点。萩原選手がボールを持つとスタンドからは大きな歓声と拍手が送られた。フォワードの萩原選手は何度かチャンスはあったものの、「決めきれなくて残念」と話す。後半は点の取り合いとなり、4-3で山雅が勝利。中京大は後半、守備の乱れを突かれた。
松本山雅の萩原選手は試合後、「知り合いやいつも応援してくれる人が来てくれたが得点を決められなくて残念。これが今の実力」と振り返る。初の公式戦ルヴァンカップに出場した時の気持ちについては、「緊張より、ワクワクや興奮が勝って、やってやるぞという気持ちだった」と振り返る。「スピードや強さについていくのが最初の頃は大変だった」とプロの壁も経験。今後については、「一番はリーグ戦に出て、得点を取って宮田村出身の田中想来選手みたいに活躍したい」と先を見据える。応援してくれた飯田下伊那の子どもたちには、「中学までここで育ってプロになることができた。みんなも頑張って僕の背中を追って来てほしい」とエールを送った。
観戦に訪れた高森町の少年サッカーチーム「VERTEX」の桐生悠杜君は「スピードや強さが全然違う」とプロのプレーに感心しきりだった。