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飯田で「美大・芸大合格者作品展」 緊張感ある受験直前の力作並ぶ

生徒の作品を紹介する飯田美術研究所主宰、桐生好さん

生徒の作品を紹介する飯田美術研究所主宰、桐生好さん

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 美術・芸術大学の受験生による作品を紹介する「2025 美大・芸大合格者作品展」が6月19日、飯田のレンタルスペース「なみきガーデン」(飯田市本町1)で始まった。

鉛筆デッサン、平面構成が並ぶ

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 美術・芸術大学進学専門の予備校「飯田美術研究所」(吾妻町)の昨年度の卒業生3人よる鉛筆デッサンや色彩構成など23作品が並ぶ。会場では、制作に取り組む様子を写した写真やアトリエの風景なども併せて紹介している。

 生徒たちは、受験前から継続してデッサンの基礎力や色彩構成力を磨いてきた。特に、共通テスト後から中期日程の試験までの間は、1日1枚のペースで鉛筆デッサンに、週6日のペースで色彩構成や立体課題にも取り組むなど、実技試験に注力した。

 2001(平成13)年開設の同校は、今までに150に以上の卒業生を全国の美大・芸大へ輩出している。主宰の桐生好さんは「作品の講評で伝えたことを『自分で考慮する』、大学で必要なことを念頭に教えすぎないことを大切にしてきた」振り返る。

 同展では「卒業生がかつやくしています!」と名付けたコーナーも設け、同研究所を卒業し、現在は多摩美術大学グラフィックデザイン科4年の北沢誠太郎さんがNHK連続テレビ小説「あんぱん」の美術制作に携わった様子も写真などで紹介している。

 桐生さんは「受験直前に制作した作品には、緊張感がそのまま現れている。工業製品など無機質な物体の質感の違いを描き分ける力や、構成力・アイデアが問われる色彩構成の完成度に注目してほしい」と話す。

 開催時間は9時30分~19時30分(最終日は17時まで)。入場無料。今月24日まで。

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