
「焼來肉焼来肉(やきにく)ロックフェス(通称「ヤキフェス」)」が7月19日・20日の2日間、野底山森林公園(飯田市上郷黒田)で開催される。実行委員会が3月29日、発表した。
人口1万人当たりの焼き肉店の数が多いことから、「日本一の焼き肉のまち」としても知られる飯田市。「地域に根付くロックフェス」と「南信州・飯田地域を多くの人に知ってほしい」という思いでロック好きの仲間が集まり、2015(平成27)年に始まった同フェス。今年で11回目。昨年は県内外から2日間で延べ4700人が来場した。
今年も、「グランドステージ」「フォレストステージ」「モーリーステージ」「サニーステージ」の4ステージでライブを繰り広げる。昨年同様、ステージの照明や音響などの電力を環境に優しいクリーンエネルギーを活用。モーリーステージでは、「野底川小水力発電所」で作られた電力を、サニーステージではソーラーシステムで、それぞれ電力を賄う。
今年もフードエリア内に名物の「手ぶら焼き肉スペース」を設置。事前にプレイガイドやチケット取扱店で「手ぶら焼き肉券」を購入する必要がある。メニューは飯田ならではの「南信州牛、カシラ、マトン、黒モツ」に豚肉と野菜が付く。
ライブ以外にも、子どもたちが自然と遊べる体験コーナーとして、木工ワークショップやツリークライミング、地場産業の「飯田水引」の販売やワークショップも行う。フェス開催期間以外の活動として昨年に続き、オリジナルTシャツ販売などで得た売上金を、飯田下伊那地域の小中学校への「焼き肉給食」提供資金や、ヤキフェスを通じて縁のできた地域への義援金に充てる取り組みを行う。
今井啓介実行委員長は「自然の恩恵を受けながら、子どもも大人も楽しめる内容になっている。飯田ならではの焼き肉や産業に触れながら、思い思いの時間を過ごしてほしい」と呼びかける。