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飯田のスーパー「キラヤ」が「ネギ塩豚カルビ丼」飯田短大生とコラボ開発

キラヤ全店で販売する「ネギ塩豚カルビ丼」の販売コーナー(写真はキラヤ黒田店)

キラヤ全店で販売する「ネギ塩豚カルビ丼」の販売コーナー(写真はキラヤ黒田店)

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 地元商品を中心に取り扱うスーパーマーケット「キラヤ」(飯田市松尾上溝)が3月26日、飯田短期大学の学生と開発した「ネギ塩豚カルビ丼」(647円)の販売を、飯田下伊那地区の8店舗で始めた。

新商品「ネギ塩豚カルビ丼」の記者会見の様子

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 販売の経緯は、同大生活科学学科食物栄養専攻の友竹浩之教授が弁当の共同開発を持ちかけ、連携して実現。同大が地元企業と弁当を開発し、レギュラー商品として販売するのは初めて。同専攻内でコンテストを行い、7つの班から「すき焼き風弁当」「スタミナ丼」「さばの竜田揚げのり弁当」などがエントリー。試作と試食を繰り返し、牧野庄圭さん、原沙彩菜さん、江村心々音さん、笹木夕波さん、山下徹さんの5人のチームが開発した「ネギ塩豚カルビ丼」が選ばれた。

 試作にはバラやロース、カルビなど肉の種類から、肉の大きさ、味付けなど学内や企業からの意見を取り入れながら開発。牧野さんは「ネギ塩は自分で作っていろいろなものに混ぜて食べていた。疲れていてご飯をたくさん食べたい時に、ガツンとするパンチの効いた味で、元気になるのでは」と話す。学生らは「600キロカロリーと高めだが、レモンでさっぱり食べられる」「商品開発の過程で、さまざまな経験ができて良かった」など振り返る。

 キラヤ商品部次長総菜課長の増田正和さんは「普段商品を考える中で、客層の年齢が高めなので、若い人の斬新な考えを取り込めて良かった」と話す。「専用の飼料を配合して作る純味豚はキラヤのオリジナルブランドで、ネギ塩という味が決め手だったが、調理員の作業も考えるのも重要なポイントだった」と話す。

 指導した友竹教授は「さまざまな制限があったので苦労したが、実際に開発できたことは自信になったのでは」と話す。「地元企業との試作、試食を繰り返し、商品ができるまでの過程を学べたことが大事」と企画意図を話す。

 販売は当初は2店舗の予定だったが、キラヤの赤羽宏文社長の一押しもあり全店舗での販売になった。

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