
「山本のレンタルスペース なかだいらハウス」(飯田市山本)がオープンして、3月4日で1カ月がたった。
オーナーの大島朋恵さんは、自宅近くにある空き家が『立派でもったいない』と感じていた。この辺りには店がないので、借りられたらいろいろな用途に活用できるのでは」と考えていたところ、家主と話し合うことができ、開業が実現したという。
オープンまでの準備は妹の松下幸恵さんらの家族で行い、母の美恵子さんは毎月第1・3火曜10時~12時に「お茶の間サロン」(300円)を開催。飲食の持ち込み自由で、1カ月がたった3月4日には、同サロンに立ち寄った客がこたつに入り、漬物やミカンを食べながら茶飲み話に花を咲かせた。
平屋建ての同施設は、12人までが利用可能なリビング(9時~17時=1時間800円、17時~21時30分=1時間1,000円)、2人まで利用できるエステルーム(同=同300円、同=同500円)、4人まで利用可能なキッチン(同=同1,200円、同=同1,500円)などを用意。Wi-Fiを完備し、水道・電気・ガス代込みで、暖房使用料は1時間50円。
朋恵さんは「エステや打ち合わせの場として利用など、思っていたよりも問い合わせが多い。県外からの問い合わせもある。習い事や料理教室、起業したい方やフリーランスの方など仕事の場所としても活用してほしい」と話す。
「小さな頃から世話になった近所のおばあちゃんやおじいちゃんたちが温かく見守ってくれて、『障子が開くと、今日もやっているかな』と、声が届いてうれしい」と、大島さんの家族は口々に話す。「この地域には商店がないので、曜日を決めて移動販売してくれる人がいれば」とも。朋恵さんは「子どもから大人まで楽しめる場所にしていきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は9時~21時