阿智村全村博物館協会が3月9日・22日、「中馬ぬくもり街道ひな祭り」関連イベントとして、古民家つぼや（阿智村駒場）を拠点にミニコンサートやガイドツアーなどのイベントを開催する。

十二単体験で試着する衣装

　9日は10時30分から、古民家つぼやを会場に「阿智ジュニアコーラス」「きらきら星」のミニコンサートを行う。「阿智ジュニアコーラス」は、歌うことが好きで、聴く人に楽しんでもらうことが好きな小学生たちのメンバー。「きらきら星」は、地元の人が中心となって集まり、コカリナのきれいな音を目指して日々活動しているという。同協会事務局の若林暁子さんは「古民家に響く子どもたちの美しい歌声と、コカリナの優しい木の音色を楽しんでいただければ」と呼びかける。

　22日は「ひな祭り特別ガイドツアー」を行う。拠点となる古民家つぼや近辺の駒場地区は、江戸時代には中馬街道の宿場町として、明治時代以降には商店街として栄えた街で、「こまんば」と呼ばれている。ガイドツアーは地域の暮らしに隠れている歴史や魅力を、地元のガイドが案内するもので、10時から約2時間程度を予定。参加費は、大人＝1,000円。小中高生＝500円。同日行われる「十二単（ひとえ）体験」は今年初めて行うイベントとして企画したが、好評により、既に予約を締め切ったという。

　中馬ぬくもり街道ひな祭りは、地域の人たちが中心になり実施し19年目を迎える。「地域に多くの人が訪れ、訪れた人たちに楽しんでほしいという思いで続けている」という。若林さんは2019年から活動に参加し、「祭りを、より盛り上げたい」と毎年イベントを企画してきた。「観光の方だけでなく、地域の人にも楽しんでもらい、出会いや交流の場にもなることを目指している。気軽に散歩気分で楽しんでいただければ」と参加を呼びかける。