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飯田にコーヒースタンド「sora」 夫婦で営む自家焙煎店

飯田市八幡町へコーヒースタンド「sora」をオープンした甲斐さん夫婦

飯田市八幡町へコーヒースタンド「sora」をオープンした甲斐さん夫婦

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 コーヒースタンド「sora(ソラ)」(飯田市八幡)が2月8日、国道151号沿いのJR飯田線伊那八幡駅から徒歩5分の場所にオープンした。

「夕陽と青空のコントラスト ~ 午後5時40分のクリームソーダ」(写真提供=sora)

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 同店は、大阪出身の店主でバリスタ、焙煎士の甲斐祐弥さんと飯田市出身の美乃里さん夫婦が営む自家焙煎(ばいせん)コーヒー店。祐弥さんは「空はどんな瞬間にも、どんな人にも身近なもの。そんな空のように、うれしい時も悲しい時も、お客さまの身近で寄り添える店にしたいと考えた」と店名に込める思いを話す。

 メニューは、コーヒー豆の農園も示す「シングルオリジン」のコーヒー、「エルサルバドル アグアカリエンテ農園」(ホット550円、アイス600円)などの6種類を中心に、エスプレッソや紅茶などのドリンクの他、コーヒー豆の販売もする。注文が入ってから豆をひき、豆に合わせた温度や時間で抽出する独自のレシピでいれる。「誰がやっても同じようにおいしくなるレシピで、自宅でも楽しめるような設計にしている。日々研究」と、コーヒーへの思いを話す祐弥さん。

 祐弥さんがコーヒーに魅了されたのは、「体調を崩し世界がモノクロに見えた時期に、コーヒーに関わっている間だけ色彩が戻ったように感じた経験がきっかけ。コーヒーで救われた思いから、コーヒーで感謝の気持ちを届けたいと思った」と話す。2023年1月にイベント出店を果たし、今まではさまざまなイベントに参加していた。

 今回、10年以上前までクリーニング店だった建物をリノベーションし、カウンター5席、テーブル7席を用意。イートインもできる。コンセプトは「寄り添う」と紹介し、「押し付けはしない。好みに合った味を提案する。飯田には少ないフレーバーの強いいコーヒーなどを集めるようにしている」と祐弥さん。

 ドーナツバーガーをアレンジした「ルーサーバーガー」(700円)や「あったかドーナツアイスのせ」など、デザートは美乃里さんが担当する。オープンから数日がたち、「毎日夫婦2人で『楽しいね』と話している。イベントでしか会えなかったお客さまと店で会え、自分たちがやりたかった形になり、やりがいをとても感じる」と笑顔で話す。

 店名にちなみ空をイメージしたクリームソーダは「午後5時40分のクリームソーダ」(600円)など3種類をそろえる。「空は毎日違う。今日の空が偶然きれいだったり、雨の日も『いつかはいい天気になる』と思えたり。そんな空のように、余裕のある人になりたい」とも。

 祐弥さんは「コーヒーがもっと身近なものになれば。テイクアウトしてコーヒーを楽しむ文化を広めていけたら」と意気込みを見せる。

 営業時間は7時30分~17時。火曜定休。

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