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飯田の老舗「きたや」、世代交代を機に改装 「あなたの街の定食屋」目指す

店の前で一雄さん(左)、賢人さん(中)、紀子さん(右)

店の前で一雄さん(左)、賢人さん(中)、紀子さん(右)

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 飯田で50年以上続く老舗「きたや」(飯田市錦町)がリニューアルオープンして、2月7日で1カ月がたった。

人気メニューの「煮カツ」

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 現店主の吉良賢人さん(3代目)の祖父が50年以上前に開いた「喜多屋」が前身。その後、賢人さんの両親、一雄さんと紀子さんが「美味HOUSEきたや」として40年切り盛りしてきた。昨年8月にいったん店を閉め、店の内外装やトイレを改装。新たに賢人さんが店主となり店名も「きたや」としてオープンした。店は、オレンジ色のポップな外装からシックなブラウン系の外装に変更。店内は小上がりの座敷を全てなくし、テーブル席を設けた。

 同店の人気メニュー「煮カツ」をはじめ、「しょうが焼き定食」や煮カツの味を生かした「カツ丼」、アナゴの骨からだしを取り、しょうゆベースの甘いタレとワサビのコントラストが特徴だという「鉄火丼」などメニューはそのまま引き継ぐ。夜はおつまみや創作料理などの居酒屋メニューと、日本酒やビールなど酒の提供も続ける。

 賢人さんは地元の焼き肉店や居酒屋などで料理の修業を重ねてきた。昨年12月には久美子さんと結婚。地元愛も強く、伝統芸能など祭りに真剣に取り組み30キロの獅子頭で舞う「東野大獅子」の頭部門の一人として2022年の「飯田お練りまつり」で活躍した後、実家の「きたや」に戻り修業を続けてきた。「定食屋というと客が回転する忙しいイメージがあるが、ゆっくりとくつろげる空間を提供したい」と話す。テーマは「あなたの街の定食屋」とアピールする。

 店主の役目を終え、従業員として働く、一雄さんと紀子さんは「店が発展的になるように頑張ってもらいたい。まだ走りだしたばかり。これからに期待したい」と話す。賢人さんは「先代のプレッシャーに負けないように誠心誠意励みたい」と意気込む。

 営業時間は、11時~14時00分、17時~21時30分。月曜定休。

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