下伊那農業高校(飯田市鼎名古熊)で1月14日、飯田市内の飲食店と共同開発した「地域おこし弁当」の新商品発表会が開かれた。
同取り組みは、生徒が地域資源である食材の流通から消費までを学習する内容で、「南信州うまいもん協議会」に加盟する6店舗が協力する。9月に顔合わせを行い、各店と生徒が6グループに分かれ、弁当のコンセプト、使いたい食材、調理法の提案、企画書作りなどに取り組み、パッケージ選び、盛り付けなども考えた。
今回完成した弁当は、「あずまし屋」と開発した「飯田焼肉 ラムトン弁当」、「壱(いち)」との「和ごころ 壱(い)っぱい弁当」、「お食事処夢」との「鹿バーグ弁当」、「からあげビリー」との「地域アゲ揚げごはん」、「妃の鮎」との「食の品格 天妃の幸膳(てんぴのさいぜん)」、「Trattoria Gastronomia MONDO.(モンド)」との「伝統野菜まるごと・キーマプレート」の、各店の特色も生かした6種類。
弁当には「小野子(おのご)にんじん」や「清内路かぼちゃ」「千代ネギ」「下條にんにく」「大鹿唐辛子」「ていざなす」などの信州の伝統野菜や喬木村のブランド豚「くりん豚(とん)」、鹿肉などを使用。
当日は、アグリサービス科地域探求コースの3年生16人が、グループごとに各店と共同開発した「地域おこし弁当」についてプレゼンを行い、試食会も実施。発表会に招待され「地域アゲ揚げごはん」を試食した佐藤健飯田市長は「これまでの学習成果が詰まっている一品。今回学んだことを今後にも生かしてほしい」とエールを送った。
松村佳歩さんは「メニューが決まるまで苦労したが、メンバーと一緒にしっかり協力して納得いく
弁当が完成して良かった」、池田亘佑さんは「チラシ作りが大変だった。色の使い方やフォントに気を遣い、どうしたら注目してもらえるか、開拓につながるのか勉強になった」と、それぞれ振り返る。
仕上がった弁当を各店が製造し生徒が接客する販売会を1月18日・19日の2日間、イオン飯田アップルロード店(鼎一色)で行う。販売時間は両日とも10時~13時。