飯田市内の16会場で1月12日、「飯田市二十歳の集い」が行われた。
2004(平成16)年4月2日~2005(平成17)年4月1日生まれの新成人は1097人で、前年度と比べ43人減った。飯田市の中心市街地にある飯田東中学校区の橋南・橋北・東野地区は、結いスクエアムトスぷらざ(東和町)を会場に行い、51人が出席。祝辞では新成人が同中在籍時の校長で飯田市教育委員会の熊谷邦千加(くにちか)教育長が中学校時代の思い出を語り、「コロナ禍での臨時休校で始まり、さまざまな制限があった世代」と話す。「当時の学芸会のテーマだった『和』の心を大事にして、いろいろな挑戦をしてほしい」とあいさつし、東野まちづくり会議の大場孝会長は「ありがとうという感謝の気持ちが大事」とそれぞれ新成人へエールを送った。
二十歳の集い実行委員会による地域学習の発表では大宮奏(そう)さんが、仲間らと地区のソフトボール大会に出場したことを報告し「地域の人たちが顔を覚えていてくれた。若い人が地域の行事に参加してくれるのがうれしいと言われ、温かく受け入れてくれた。また参加したい」と地域行事の大切さや思いなどを発表した。
新成人代表による「成人の言葉」では、山路真拓(まひろ)さんが「中学卒業と同時期にコロナ禍になり、高校生活はもどかしい日々を送ってきた。両親、友人、先生、地域の方への感謝の気持ちを忘れずに、成人として自覚ある行動に務め、生まれ育った飯田市に恩返しできるよう精進したい」と思いを語った。
実行委員会として司会進行を務めた升元大誠さんは「いい式になって良かった。地元で理容師として働いている。いっぱい貯金をしていい生活をしたい」と話す。式に参加した城田果凛さんは「めっちゃ楽しかった。将来の夢はまだ決まっていないが人と関わる仕事がしたい」と目を輝かせていた。
式終了後、新成人たちは祝賀会に臨み、写真を撮ったり恩師や旧友たちと話をしたりして思い思いの時間を過ごした。