災害に備えるきっかけづくりをコンセプトとした「防災フェス」が1月26日、飯田短期大学(飯田市松尾代田)本館で開催される。主催は同大。
当日は一日を通して防災に関する講演や体験、ワークショップなどを行う。10時からは飯田市職員で危機管理養育研究所 上席研究員の後藤武志さんが「災害直後の現状と災害が起こった後、行政が企業や市民に求めていること」をテーマに講演。10時50分から昼を挟み「ランチョンセミナー」として、地元旭松食品の村澤久司研究所長が「高野豆腐などの大豆食品の可能性」について話すほか、同大准教授で防災士・管理栄養士などの資格を持つ高木一代さんが「パッククッキング」体験と試食を行う。パッククッキングは耐熱性のポリ袋に材料を全て入れて湯煎して作る料理で、「高野豆腐を使った麻婆(マーボー)丼」を作り、昼飯として試食する。
13時からは能登半島地震・豪雨災害における栄養士会の活動について、石川県栄養士会の北出宏与副会長が講演。震災直後から食の支援を行ってきた北出さんが自身の経験談として、震災から豪雨災害も重なり、状況が刻々と変わる中、どのような支援が必要なのかなどの話をする予定。
14時30分からは伊那市社会福祉協議会が「自助×共助 もしもに備える 目指せ!逃げ遅れゼロ!」をテーマとしたワークショップを行う。高木さんは「グループワーク形式でさまざまな話をすることで、気付きや考えが変わったりするのでは」と期待を寄せる。
防災フェスを企画した高木さんは「いざ災害が起きたときに、どんな行動をとればいいのか、どんな備えをすればいいのかを見直すきっかけになれば」と話す。「防災というとなかなか参加してもらえないので、気軽に参加していただけるよう『防災フェス』にした」とも。
参加は無料。一日を通しての参加、部分的な参加、親子での参加可能。申し込みは同大のフォームで受け付ける。