菓子製造販売の「津具屋製菓」(高森町山吹)が12月1日、新商品「え!アップルパイの中にどらやき!?」を発売した。
同商品は、高森町主催の職業ガイダンスイベント「仕事未来フェア」の一環で、中学生が参加する商品開発プロジェクトから生まれたもの。同社経営品質管理部人材企画課の清水航士さんは「商品開発の楽しさを体感してもらえたらと、菓子の絵を好きに描いてもらい、どこで誰に販売したいのかについて、商品の特徴などを記してもらった」と振り返る。
生徒たちのアイデアの中に、「どら焼きをアップルパイで包む」という、同社名物のどら焼きとアップルパイを融合させた商品の提案があった。清水さんは「まさか2つを合わせるなんて思いもつかなかった。中学生の自由な発想に驚いた。新しいアイデアが多く上がった中で、今回は一つを商品化した」という。
試作段階では長野県産のふじリンゴを使い、甘みと酸味のバランスを引き立てるためクリームチーズを合わせた。どら焼きは、栗あんやクリームチーズなど試行錯誤し定番の粒あんを採用し、元来の直径約10センチのどら焼きをアップルパイでそのまま包んだ。
パッケージデザインは、中学生のアイデアを感じられるように手作り感のあるイラストにした。清水さんは「洋菓子と和菓子、それぞれの良さを一度に味わえる。驚きと新しさを楽しんでほしい」と呼びかける。価格は2,000円。
商品は「たかもり旬菜館」(出原)などで販売しており、同館組合長で理事を務める宮下昭さんは「地元の方々からも反響が大きく、慌てて追加仕入れをしたほど。甘さだけでなく、バランスの良さが魅力。クリスマスケーキのように楽しんでほしい」と話す。同館の営業時間は9時~17時。1月~3月は火曜休館。「御大の館」(牛牧)でも販売する。