「丘の上の小さなパン教室 5つのぱん」(飯田市宮の前)で12月12日から15日にかけて、クリスマスに合わせたシュトーレン作りの教室が開かれた。3日間で21人が参加し、初心者向けのクラスや復習会が行われた。
12日と14日は初めて参加する人を対象にしたクラスで、12日には8人が参加した。今回のシュトーレンは同教室のオリジナルレシピで、教室講師の源田みどりさんは「ピスタチオプードルをふんだんに使ったぜいたくな焼き菓子」と紹介する。
源田さんが「3種類の粉を合わせたので3回振るう」「粉類とバターをもみ合わせるように混ぜる」「卵を加えたら手早く、ボールに押さえつけるように生地をまとめていく」など、生地成形までのポイントを紹介しながら進行した。
シュトーレンを焼いている時間を利用して、リボンや包装紙を選んだり、ティータイムでおしゃべりをしたりするなど、参加者は思い思いに楽しんだ。シュトーレンが焼き上がり源田さんがオーブンから取り出すと、参加者からは歓声が上がり、甘い香りが教室に広がった。焼き上げたシュトーレンに、ラム酒を染み込ませ、粉糖を振るい完成した。
同市内から参加した女性は「初めてこの教室に参加したが、分かりやすく教えてくれて、他の参加者とおしゃべりもできて楽しかった」と話し、別の女性は「シュトーレン作りは、あっという間に終わってしまった。家族と一緒に食べたり、友人への贈り物にしたりするのでラッピングを構想中」と、包装紙とリボンの組み合わせを考えていた。
15日は、過去の参加者6人が集まり復習会を開催。同教室のキッチンを開放し、オリジナルレシピを改めて思い出しながら参加者はシュトーレン作りを進めた。焼き時間には、ティータイムでおしゃべりを楽しみながら、クリスマスを迎える準備を進めた。
同教室は2018(平成30)年1月にスタートし、その年のクリスマスに初めてシュトーレン作りを取り入れた。コロナ禍や教室改修を経て、新しい教室でのシュトーレン作りは今回が初めてとなる。
源田さんは「シュトーレンは比較的簡単に作れるため、教室でレシピを学んで持ち帰れば自宅で気軽に楽しめる。参加者から『毎年集まりたい』という声を受け、復習会も恒例となっている。みんなでラッピングまで楽しむ姿は、この教室のクリスマス会のようでいい時間になっている」と振り返る。
同教室では、今後もシュトーレン作りを通じてクリスマスを彩る交流の場を提供していく方針。