森林の大切さを理解することを目的とした講座「いいだ親林(しんりん)学校」が9月30日、開講した。本年度の1回目は、野底山森林公園(飯田市上郷黒田)で「木工体験教室」を開き、市内から10組15人が参加した。飯田市が主催し、飯伊森林組合が運営を担う。
当日は、地元産材のヒノキを加工した板や角材を使用。作りたい木工品は参加者それぞれが考えた。直角定規やのこぎりを使い組み立てパーツをそろえ、組み合わせたパーツを電動工具にセットしたねじや木工用接着剤で固定していった。
今回、本立て作りに挑戦した高校1年の長久保愛(あいな)さんは「ものづくりが好きで参加した。板の断面が斜めになり、のこぎりでまっすぐ切るのが大変だった」、母親が自宅でイチゴの鉢植え栽培をしており、その鉢を載せる棚を一緒に作るため家族5人で参加した小学5年の下平彩織さんは「使う板を選んだりするのが楽しかった」と、それぞれ振り返る。
飯伊森林組合中部支所の広浜正幸さんは「森林の大切さや私たちに与える恩恵を学ぶことを目的に講座を開いている。まずは木材に触れてもらい、少しでも森林への理解や親しみを持ってもらえれば」と話す。
今後、10月26日に「森の不思議探検」を開催するほか、11月3日に「丸太活用教室」、16日に「林業見学と林業体験」、23日に「森林散策と苔テラリウム教室」を開く。開催時間はいずれも9時~16時。各講座の1週間前までに同組合中部支所(TEL 0265-26-6360)まで申し込む。