テレビ朝日系のドラマシリーズ「相棒」で、杉下右京愛用のティーカップ＆ソーサ―を提供するタムラ厨房調理機（飯田市高羽町）が、10月に始まる「相棒」シーズン21の新相棒となる初代・相棒の亀山薫（寺脇康文さん）の復帰に期待を寄せる。

タムラ厨房調理機の「相棒」コーナー

　「相棒」のワンシーンで杉下右京が、ティーポットを高い位置から、ティーカップに注ぎ、お気に入りの紅茶を飲むシーンはあまりにも有名。同社と「相棒」の関係は、田村辰利社長の次男、康利さんがドラマの装飾担当だったのがきっかけ。最初はテレビ朝日から「ティーカップを作ってもらえないか。全国販売もしたい」と依頼があった。全国販売は無理だと断ったが、デザインや製作はタムラ厨房調理器で請け負った。以後、ドラマに使うセットは同社が無償提供し、「相棒」右京ティーカップ＆ソーサーの販売元としてピーク時には1000個～2000個を売り上げた。

　同店でも商品を購入（1客税込8,591円3種類）できるため、「相棒」ファンが商品を購入していくこともある。先日、伊那市から訪れたファンは、田村社長が所有している寺脇さんのサイン入りのジャンパーを着用させてもらい、ティーカップを持って記念撮影を楽しんでいたという。

　杉下右京役の水谷豊さんや寺脇さんと以前から親交のある田村社長は亀山薫の「相棒」復帰に驚きを隠せない様子だが、「寺脇さんは素晴らしい人。新シーズンに期待している。暑さに負けず頑張ってほしい」とエールを送る。