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飯田水引の魅力発信する高校生グループ、並木沿いに「水引スクエア」

勝手に観光大使のみやえりさん(左前)も訪問し、いいらぼメンバーとフォトスクエアで撮影

勝手に観光大使のみやえりさん(左前)も訪問し、いいらぼメンバーとフォトスクエアで撮影

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 飯田水引のブランディングや地域活性化を目指す高校生グループ「IILABO(いいらぼ)」が9月1日、「なみきマーケット」(飯田市本町)隣で「水引スクエア」を期間限定でオープンした。

無人販売スクエアで販売する自作のアクセサリー

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 「いいらぼ」は飯田高校3年の宮下あかりさんらが1年生時の探求学習を発展させ、地域活性化のための団体として昨年4月に設立。現在は同校内外6人で活動する。「水引の魅力発信に努める」と意気込む宮下さんらは、これまでイベント出店や企業とのコラボ商品の開発、飯田市のタウンミーティングに参加するなど積極的に活動してきた。

 「水引スクエア」は主に県外の人や地元の小中学生に向けての発信が目的。「水引で結う、人と未来の交差点」をうたう手づくりの「水引ミュージアム」は、水引の飾り付けをしたボックスに入り、好きな水引細工を持って写真を撮影することができる「フォトスクエア」、職人技の水引細工の展示、水引の歴史などオリジナル資料を展示・配布する「展示スクエア」、いいらぼオリジナルの水引アクセサリーや、ひさかた和紙製のおみくじガチャ、飯田東中学校のリンゴジュースやリンゴジャムを販売する「無人販売スクエア」のスペースから成る。交流ブースでは来場者が水引のPRメッセージを書くボードも用意。「淡路ボール」という水引の装飾は木下水引が、水引細工の展示は関島水引が、それぞれ協力した。

 いいらぼのメンバーで愛知県出身の小田英理奈さんは「水引は名前だけしか知らず、祝儀袋のイメージだったが、実際には変幻自在で可能性がある」、飯田高校の下平結衣さんは「授業でいいらぼのプレゼンを見ていいなと思ったのがきっかけ。渋いイメージをかわいいイメージとして伝えられたら」、伊藤結真さんは「職人技がかっこいい。かわいいアクセサリーや映えスポットにもなり、可能性がある」と、それぞれ水引の魅力を話す。

 宮下さんは「水引ミュージアムを常設したいと考えているので、きっかけの一歩になれば」と意気込む。「水引などの伝統工芸は、古い、渋いなど落ち着いた雰囲気の印象がある。水引は200色という色鮮やかさが魅力的。結びの意味など昔の良さを残しつつ、新しい形に発展させ、生活に取り入れることができれば。もっと水引に注目してほしい」と呼びかける。

 9月7日はオープニングイベントとして、水引ストラップを作るワークショップを行い、飯田東中学校の生徒らが体験する予定。一般参加も可(1人=500円)。開店時間は9時~19時。10月31日まで。

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