北田遺跡公園と農村広場(ともに、飯田市上久堅)で8月15日、「ひさかたの火まつり」が開かれた。今年で29回目。
同園では、小学4年~6年生を対象とした「火種作り大会」を実施。上久堅小学校児童に、お盆で東京や山梨、神奈川から帰省していた家族の小学生を含め12人が参加。大人と小学生でペアを組み、「舞ぎり式火おこし器」と「モグサ」を使い、誰が一番早く火を起こせるかを競った。
火種から煙が出たところで受け皿に移し、モグサをかぶせ、ゆっくり息を吹きかけながら空気を送り込むとモグサが燃え始めた。火がつくと「つきました」「ついた」と声が上がった。大会終了後、早く火がついた上位3人の児童に賞状と記念品が贈られた。
大会に参加した上久堅小6年の橋爪輝人(けんと)さんは「昨年つけられなかった火を今年はつけることができて良かった」と笑顔を見せた。
園内では、かき氷やジュースの販売のほか、竹の器と竹の箸をサンドペーパーで磨き、それを使って流しそうめん大会を楽しむなどした。そうめんは200人分を用意したが、あっという間になくなったため追加するほど盛況だった。
夜は農村広場で、約200発の花火を打ち上げた。