綿半飯田野球場(飯田市三日市場)で8月9日、プロ野球独立リーグの信濃グランセローズと明治大学による交流試合が開かれた。主催は長野県野球協会と下伊那地区野球協会。
明治大野球部は同部の名物監督、島岡吉郎さんが高森町出身だったことが縁で1995(平成7)年から同町を拠点に毎年8月、夏合宿を実施。信濃グランセローズの柳沢裕一監督(松商学園高)も同大OBであることから実現した。試合は昨年、夏合宿に合わせ計画したが、同球団選手に体調不良者が相次いだため中止となったため初の開催となった。
両チームには県内や同大出身の選手が所属しており、グランセローズのスタメンには同大出身の明新大地外野手が2番センターで出場。東海大諏訪高校出身の左腕、清水絢人投手(小諸市)が先発マウンドに上がった。5番ライトでスタメン出場した同大の今井英寿外野手(3年)は、松商学園高校出身。選手名と出身校がアナウンスされると観客から拍手が送られた。このほか、プロ注目でドラフト候補の宗山塁内野手も3番ショートで出場。センターに抜けそうな強いゴロを難なくさばくなど華麗な守備を披露した。試合はグランセローズが7-3で勝った。
試合観戦した旭ヶ丘中学校野球部の原壱星さん(2年)は「中学では投手をやっている。打者を追い込んだ後、投げ方を変えているところが参考になった」、原さんとバッテリーを組んでいる井上晴斗さん(2年)は「カバーリングやボールを捕ってから握るまでのスピードが早く驚いた」と、それぞれ振り返る。
試合終了後、飯田下伊那地区の中学生を対象に実施予定だった野球教室は雨で中止となったため、同大の田中武宏監督とグランセローズの柳澤裕一監督が参加選手たちに、それぞれ激励の言葉を贈った。