飯田市諏訪町の公民館活動の一環で、「諏訪町座禅クラブ」が発足し、6月12日、同町内の長久寺で活動が始まった。
諏訪町座禅クラブは、これまでに単発で行った座禅会をきっかけに、参加者から「また体験したい」という要望があり、同寺が諏訪町にあることがきっかけでクラブ化した。この日は諏訪町の住民10人が参加し、長久寺の林寛山(はやしかんざん)住職指導の下で座禅を組んだ。座禅の目的や座り方の講義から始まり、姿勢を確認しながら、まずは15分間の座禅を行った。静かで緊張した空間の中、参加者からは「集中していて短く感じた」「頭がすっきりした」などの声が聞かれた。
その後、林住職が警策(きょうさく)という木製の棒を持って参加者の前を歩く。参加者が手を合わせたのを合図に、住職が警策をパチンパチンパチンと音を響かせて背中を打つ。「警策は怠けている人に打つのではなく、眠気と戦いながら頑張って座禅をしている人を励ます意味で打っている」と林住職は話す。
公民館活動が盛んな飯田市でも、クラブ活動は珍しい。今後の活動は住職と相談しながら進めていくという。この活動とは別に同寺では「朝活」として日曜日の朝6時から、座禅を行っている。一般参加も可能。