自動販売機「お肉の自販機。」が6月、飯田市中央通りと下條村のショッピングセンターひさわ敷地内などに立て続けに登場した。
設置したのは食肉卸・吉清グループの信州セキュアフーズ(飯田市松尾)。2月に本社敷地内に設置したのを皮切りに、5月に2台、6月に4台を設置した。同社では各自販機を「店」として位置付け、飯田中央通り店は近々オープン予定の「信州焼肉飯田研究所」の敷地に設置。その他、下條村のひさわ店(ショッピングセンターひさわ)、伊那沢渡店(伊那市)、松本深志店(松本市)など6月に稼働を始めた。
メニューは全部で30種類。場所によって商品のラインアップが異なるが、「地元で長年愛されてきた」という丸伸の焼肉、飯田焼肉セット、ギョーザ、自社製のローストビーフなどが主力。5月オープンのしかく屋店(パン店)はパンに合うハンバーグやウインナーなどの食肉加工食品を、同じくHERO店(トレーニングジム)は馬刺しや赤身、鶏胸肉など高タンパク系の肉を販売している。
コロナ禍を踏まえて、食肉卸の強みを生かし、非接触型の「お肉の自販機。」を南信地方を中心に各地で展開する同社。清水洋介社長は「飯田は焼肉の街、自販機を利用しておうち焼肉を気軽に楽しんでほしい」と話し、今後はフランチャイズ展開も視野に入れているという。