「南信州Forest Church(フォレストチャーチ)」(高森町上市田)が新築移転し、5月25日、「オープンチャーチ」を開催した。
当日は餅つき大会やレクリエーションなどを行い、地域住民に向け新築の教会堂の見学会を開いた。つきたての餅も振る舞うなどして、音楽やゲーム、会話などを楽しむ多くの参加者が訪れた。
同教会の4代目牧師の伊奈聡さんは茶道の「お点前」で参加者をもてなし、「日本へ最初に渡った宣教師が『教会の中に茶室を造るといい』と言ったそうで、茶道の『茶室へ入ると身分は関係ない』という教えは聖書に通じることがある」と参加者へ紹介しながら、抹茶を勧めた。
喬木村出身の湯澤實牧師と七重夫人が1947(昭和22)年1月に「喬木教会」(喬木村小川)として正式に始まった同教会。同村内で2度の移転があり、リニア中央新幹線の本線工事に伴い10年の移転計画を経て、5月11日、高森町で教会名を改め運営を始める。
隣接する、喬木村、高森町、豊丘村では唯一の教会で、同町村や飯田市と広い地域からさまざまな年代のクリスチャンが集う場所になっているという。伊奈さんは「若い人にも立ち寄りやすいようにと、教会っぽくない外観にした」と教会堂を紹介する。
毎週日曜10時~11時30分に日曜礼拝を行うほか、月1回は子育て中の母親を対象として憩いの場所「ママカフェ」などを開く。今後は数カ月に1度、地域住民に向けた催しを開いていく予定で、「おしゃべりをしたり、お茶を飲んだりするなど、いつでも気軽に立ち寄ってほしい」と伊奈さんは呼びかける。