高森町が5月20日、3人制バスケットボール(3x3)チーム「南信州ネクサス(NEXUS)」「信州松本ダイナブラック」の2チームとホームタウン連携協定を結んだ。
プロリーグ「信州松本ダイナブラック」(松本市)を運営する「XYZ(クロスワイゼット)」(同市)が4月1日、高森町を拠点とする「南信州ネクサス」をプロ2チーム目として設立した。同社の山崎孝一郎社長は「この地域の子どもたちの希望や夢の存在になっていけたら。ベストを尽くす」と話す。
南信州ネクサスは、香川出身の林優人選手、東京出身の安藤太一選手、須坂市出身の宮岡凪選手、埼玉出身の木村揺音選手の4人が在籍する。大学在学中の木村選手以外は4月1日から、同町の地域おこし協力隊としても活動し、地域の子どもたちへバスケットボールを指導する。
林選手は「好きなバスケを通して子どもたちと関わるだけでなく、地域の方と広く関われるように活動していく。空気が良くて落ち着いたこの場所で、地に足をつけて活動したい」、安藤選手は「他チームに声をかけてもらったが、チームからプロ選手のあり方を聞き、このチームに引かれた。子どもが好きで、大学では子どもに関わることを勉強してきたので、『スポーツを通して子どもと町を元気に』という町のスローガンにも動かされた」と、それぞれ話す。
宮岡選手は「新潟でバスケの専門学校へ3年間通った。体を動かすことが好きなので、高森町スポーツに力を入れている高森町で個性をアピールし貢献したい」、木村選手は「高森町は自然がとても豊か。バスケの魅力を知ってもらえるように活動し、応援してもらえる選手になりたい」とも。
壬生照玄高森町長は「子どもにはそれぞれに可能性があり、スポーツを見たり取り組んだりできる環境を与えてあげること。スポーツを通して、地域おこしになるような若いメンバーの発想と行動力は不可欠。慌てず、ゆっくり取り組んでほしい。飯田下伊那全体で応援していただきたい」と期待を込める。
同チームは6月1日、埼玉での開幕戦を迎える。