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三穂の増田和菓子店、和菓子提供の原点「御下屋敷」で野外販売始める

蔵の前に設置した販売スペース

蔵の前に設置した販売スペース

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 「三穂の増田和菓子店」(飯田市伊豆木)が5月11日、「御下屋敷(おしたやしき)」と呼ばれる「小笠原長孝記念館」(伊豆木)で野外販売を始めた。

増田和菓子店ののぼり旗

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 当日は、「抹茶ロール」「よもぎ大福」「三穂のお米のおはぎ」「宇治抹茶くず餅」「黒糖まんじゅう」「上生菓子『カーネーション』」「三階菱ようかん」の7種類、合わせて165個を販売。地区内外から客が訪れ、商品を購入。開始から約3時間後には完売した。

 店主の増田佳世子さんは神奈川出身で、母方の実家が同市内にある縁で2017(平成29)年に家族で移住した。高校卒業後に日本菓子専門学校へ進学。東京では京都の老舗和菓子店「仙太郎」に7年ほど勤め経験を積んだ。子育てが一段落した2022年9月、同店をスタート。固定店舗を持たないため、これまでは出張販売がメインだった。

 「和菓子は出張先の厨房(ちゅうぼう)を借りて作ることが多かったため、バリエーションや数量に限りがあった」と増田さん。もう少し種類を多く販売したいという思いから、自宅の庭に厨房設置を決意。プレハブを購入し、2月下旬に着工。3月13日に完成し、23日より厨房を稼働させた。

 増田さんは「三穂の駄菓子屋カーの手伝いを始めた時、初めてこの場所で和菓子を提供した。記念館の細江館長にも背中を押してもらい、販売を始めることができた。開催は不定期だが、地元産素材を生かし、多くの皆さんに和菓子を提供していきたい」と意気込む。

 現在は簡易的な野外スペースだが、将来的には敷地内にあずまやを設けて販売するという。

 次回の販売は5月25日の10時~14時。

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