気軽にコンサートを楽しんでほしいとの思いで「そよ風☆コンサート」が5月3日、アピタ飯田店(飯田市名古熊)で開かれた。同日に開幕した「オーケストラと友に音楽祭2024」の一環。
地元の音楽団体が音楽を「もっと身近に!」との思いで、飯田下伊那各地で演奏を披露する同コンサート。商業施設などを会場に「まちかどコンサート」として、今年は5カ所で予定する。
この日は11時から、地元のフルートアンサンブル「フルート・グランコラーレ」のメンバー6人が、春の音楽メドレーや映画音楽など4曲を演奏した。ステージ前方には観客用の椅子席を用意。演奏前から席が埋まり、後方には立ち見客で人垣ができた。家族や親子連れをはじめ、買い物途中に足を止める来店客などもあり、子どもから大人まで演奏を楽しんだ。
市内から演奏を聞きに訪れたという女性は「とても伸びやかな音色で、心が晴れやかになった。素敵な演奏だった」と話し、笑みを浮かべた。市内から訪れた家族は「なかなか生で音楽を聞ける機会はない。きれいな演奏で感動した」「子どもの担任の先生が演奏しているので来た。初めて演奏を聞けて良かった」と口々に話した。
メンバーは「コロナ禍で演奏する機会がこれまでなかった。久しぶりの演奏で緊張している」とステージで語り、「大勢の人や買い物途中に演奏を聞いてもらえてうれしい。ありがとうございます」と、会場に向けて感謝の気持ちを伝えた。
同音楽祭の開催は5月6日まで。