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飯田市考古博物館でロビー展 縄文時代の異形石器14点展示

市内11遺跡から出土の異形石器

市内11遺跡から出土の異形石器

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 飯田市考古博物館(飯田市上郷別府、TEL 0265-53-3755)で現在、ロビー展「至高の名品」が開催されている。

石の携帯ナイフと矢じり

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 「異形石器(いけいせっき)」は、石の矢じりやナイフなどの縄文時代の一般的な石器と比べ、異質な形態をしているのが特徴。今回は2022年まで発掘調査をしていた「黒田大明神原遺跡」をはじめ、伊賀良や山本、座光寺、竜丘、川路、上郷地区など市内11遺跡から出土した14点を展示している。

 同石器の用途は、儀礼的な道具や装身具とする見方が強いものの、その実態は解明されていないため、どのように使われていたのかは謎に包まれたままだという。文化財保護活用課の加藤大智さんは「優れた加工技術によって形作られる特異的な形態には、縄文時代の人々の技術の高さもうかがえる。全国的にも出土事例が少なく貴重な石器」と話す。

 同展では、同石器の違いを一般的な石器と比較するため、石の矢じりや石の携帯ナイフも併せて展示。「当時の人々に思いをはせながら、なぜこの形態の石器を作ったのかを考えてほしい」と加藤さん。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。ロビー展は無料。展示室の入館料は、大人200円、高校生以下無料。展示は5月6日まで。

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