阿智村昼神温泉郷の観光拠点施設「ACHI BASE(アチベース)」に5月、タランチュラやサソリ、地元信州産のイナゴや蜂の子の自動販売機が登場した。
昆虫食自販機を設置したのはモデル業やインターネットライブ配信などの活動している飯田市在住の大澤麻実さん。チョコレートコーティングしたバッタや、インパクトのあるタランチュラ、コウロギ、ゲンゴロウ、タガメのエキスが入ったサイダーなど25種類の商品が並び、設置から約1ヵ月で売り切れも続出しているという。
大澤さんは「長野県では元々昆虫を食べる文化があり、伊那谷ではイナゴや蜂の子、蚕のサナギを食べる風習があるのに注目されないのはもったいない」と情報発信することを考え、また新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、非対面式で購入が出来るという観点から自動販売機での事業とした。最初はより多くの人の目にとまるようにと、観光地でアチベースを運営する阿智昼神観光局に相談し、設置場所を提供してもらった。また同観光局の提案もあり、輸入昆虫食に加え地元産の昆虫のつくだ煮もラインアップに加えた。
6月中には高森町の「天空南信州グランピング」にも新たに自販機を設置する予定で、大澤さんは「地元の高齢の方には懐かしく、若い方には新鮮に食べてもらえる。県外の方にはインパクトのある信州のお土産になる。塩味のスナック菓子のようなサクサク食感も楽しんで」と利用を呼びかける。