飯田美術研究所(飯田市吾妻町)の卒業生で、現在は美術系大学へ通う学生6人の作品展「あしあと展」が3月23日、ギャラリー「吾亦紅」で始まった。
作品を出展しているのは、女子美術大学ヴィジュアルデザイン専攻の萩原美海さん、多摩美術大学テキスタイル専攻の窪田珠梨さん、同大グラフィックデザイン専攻の北沢誠太郎さん、東京造形大学グラフィックデザイン専攻領域の芳賀奈都美さん、同大グラフィックデザイン専攻の松原悠己さん、静岡文化芸術大学インタラクション領域の田中優作さんの6人の大学2年生で、飯田美術研究所の卒業生。
窪田さんは「1年時は布や糸の構造を学び、機織り機を使ったり布や糸を染めたり、布と親しむことをした。2年時には、布作りを応用的に学び実際に作品を作り、衣服を制作することを専攻しニットなどを使って服を作っている」と大学生活を振り返る。
芳賀さんは「絵画を見たり描いたりすることが好きで、表現してみたいと美大へ進んだ。線で描かれることが多いキャラクターを、面で描き別のキャラクターに見えるにはどうしたらいいか実験的に制作した」と作品を紹介する。
同研究所主宰の桐生好さんから、「同年で作品展を開催してみたら」との提案があり、実現した同展。窪田さんは「同じ研究所で学んできた仲間が、大学でそれぞれに学び作品を仕上げた。こんなにも広がった『デザインの幅』を、ぜひ見ていただきたい」と来場を呼びかける。
開催時間は11時~19時。入場無料。今月30日まで。