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阿智村の園原能舞台で地元の物語「木賊」を読み解く講座

阿智村園原にある能舞台 古民家を移築して建てられた

阿智村園原にある能舞台 古民家を移築して建てられた

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 阿智村にある園原能舞台(園原コミュニティ館「阿智村園原」)で2月25日、「木賊(とくさ)講座in園原能舞台」が開催される。

能楽師 観世流シテ方 坂井音晴さん(左)と中家美千代さん(右)

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 能楽は室町時代にできた日本のミュージカルといわれており、各地に能舞台が残されている。園原は源氏物語など古典文学の舞台にもなっており、園原能舞台は1984(昭和59)年、阿智村が能舞台にもなる園原の歴史を後世に伝えるために古民家を移築して建てた珍しい舞台ながら、地元の人にあまり知られていないという。阿智村駒場地区集落支援員の塚田幸治さんも3年前にようやく能舞台の存在を知り、小学生らに能体験をしてもらったり、昨年からは月に一度の能教室を開いたりして能舞台を活用してきた。現在は40~70代の7人が受講している。

 能楽の講座を開くのは今回が初めて。観世流シテ方能楽師の坂井音晴(おとはる)さん、中家(なかや)美千代さんを招き、地元・園原が舞台となった「木賊」の物語を読み解く。木賊は世阿弥作といわれ、難曲とされ大事にされてきた。その演目では、当時園原の名産だった木賊や帚木(ははきぎ)が登場する。当日は連吟「木賊」の鑑賞や能の謡(うたい)・型の体験ができる。

 塚田さんは「能楽初心者の方でも楽しめる内容なので、ぜひ参加してほしい」と呼びかける。

 開講は14時~16時。参加無料。

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