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介護福祉の店「ひいらぎ」、オープンから半年 看護師がアドバイス

介護ストアひいらぎ店主の澤口理恵さん

介護ストアひいらぎ店主の澤口理恵さん

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 介護用品などを販売する「介護ストアひいらぎ」(飯田市松尾上溝)が移転オープンして、1月23日で、半年がたった。

介護ストアひいらぎ外観

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 同店は以前、飯田市松尾町で介護用品レンタルの事業所として営業していたが、一般も気軽に立ち寄れるよう、グループ会社のサーチャーの敷地内に店舗化して移転した。店主の澤口理恵さんは福祉住環境コーディネーター、おむつフィッター、福祉用具専門相談員の他、看護師の資格を取得しており、以前勤めていた病院で病棟・外来のほか訪問看護も担当していたという。仕事を重ねるうちに在宅介護の良さを感じ、在宅介護の環境を良くしたいとう思いから開店を決意した。

 夫の澤口政司さんが看板やデザイン、内外装工事を手がける会社を経営していることから、介護や障がい者用の住宅改修リフォームなどの相談にも応じている。店には看護師の理恵さんのほか介護福祉士の女性スタッフもいるため、それぞれの住環境に合った改善を提案し、設計施工は政司さんが手がける自社施工型で完成できる。

 「家の中は、介護する人によって手すりの設置位置など微妙に違ってくる。看護師の経験から細かな助言ができるので気軽に相談しに来てほしい」と理恵さん。店には、嚥下(えんげ)防止のため、飲み込みやすい食品や、食が細い人のための高カロリー食品なども販売。通常店舗では扱っていない商品もあり、おむつやパジャマも、「着せやすい、漏れにくいなど現場に寄り添った商品を取りそろえる。」という。

 オープンから半年がたち、「介護現場で多い困り事は排便と食事」だと理恵さんは話す。「介護する家族もあるもので何とかしたいという考えになり事がちだが、そこを気軽に相談していただければ可能な限り対応する」と呼びかける。

 「店は女性スタッフが対応しているので、お茶を飲みに来る感覚で気楽に相談に来ていただければ」とも。営業時間は9時30分~16時。土曜・日曜・祝日定休。

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