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飯田女子高で「お茶会」 一年の集大成で3年生が教諭をおもてなし

お茶をたてる生徒

お茶をたてる生徒

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 飯田女子高校総合コース(飯田市上郷)の3年生4クラスが1月22日と24日の2日間、伝統行事の「お茶会」を校内で開いた。毎年1月に授業の集大成として、世話になった教諭を招き「お茶会」を開いている。

おもてなしをする生徒

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 総合コースでは3年生になると「茶道」「華道」が必須科目に加わり、茶道は週1回、華道は月1回の授業がある。おもてなしの心やお茶のたて方、客を案内する際の心得などを学ぶほか、茶わんにお茶の粉を入れる茶しゃくや、お菓子をのせる懐紙などを入れる袋「懐紙入れ」なども作るという。

 お茶会では5班に分かれ、3人1組になり、お茶をたてる「お手前」、客の案内役「半東(はんとう)」、お菓子などを運ぶ「お運び」の役割を決め、招いた教諭が礼法室に姿を見せると半東役が床の間、客間の順に案内。掛け物や季節の花、お菓子、茶わん、茶しゃくなどについて説明。お手前役の生徒は手際よく茶せんを使いお茶をたてた。一連の作法が終了すると、「ありがとうございました」と一礼し、客を見送った。

 24日にお茶会を開いた3年の藤森乙夏さんは「礼儀や人へ感謝の気持ちを伝えるために、お茶を出すことなど、茶道の授業を通じてしっかり学ぶことができた」、福澤桃奈さんは「教科担任とは違い、感謝の気持ちを伝える機会が少ない事務室の先生を招待した。心が安らいだと言ってもらいうれしかった」と、それぞれ振り返る。

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