飯田下伊那地域に暮らす外国籍の住民との交流を目的とする「第31回飯田国際交流の夕べ」が12月17日、エス・バード(飯田市座光寺)で4年ぶりに行われる。
現在、飯田市に住む外国人は約2300人。以前は飯田市の人口の3%ほどの外国人が住んでいたが、コロナ禍を経て徐々に減っているという。国籍別の最多は中国で約850人、次いでフィリピン=約430人、ベトナム=約300人、ブラジル=約270人。
イベントはコロナ禍前の2019年に、旧南信州産業センター(上郷別府)から場所をエス・バードに移し行って以降、3年間中止が続いていた。内容は3つプログラムで構成し、ワールドステージは各国の紹介やダンスや歌などの伝統芸能を披露する場となる。今年は南信州発祥で有志による「人形劇」「獅子舞」「サブカルチャー」をミックスした「南信州天昇オロチ」を初めて屋内で披露する。ワールド体験や展示では、各国の文化や伝統芸能を参加者が体験、交流する13のブースが出店。民族衣装を着るなどの体験も行う。
毎年人気のワールドキッチンでは、戦争中のウクライナから飯田に来て2年目となる避難民などが「ヴァレニキ」という家庭料理を提供するほか、ブラジル・アルゼンチン・スリランカ・中国・ベトナムなど18カ国の家庭料理を提供する。参加者は食器を持参して、各ブースで取り分けてもらい試食をする。
飯田国際交流推進協会事務局の北澤めぐみさんは「飯田に居ながらさまざまな国を知るいい機会なので、ぜひ多くの人と交流してお互いを尊重し合える多文化共生社会をつくるきっかけになれば」と話す。
開催時間は13時~18時30分。参加費は、一般=1,000円、中・高校生=500円、小学生以下無料。