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飯田で小学生対象の工作教室 高校生が「エネルギー」テーマに企画

ソーラーパネルカー作りの様子

ソーラーパネルカー作りの様子

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 飯田女子高校(飯田市上郷黒田)の生徒が企画したイベント「ソーラーパネルカーを作ろう」が11月12日、かざこし子どもの森公園(丸山町)の「おいで館」で開かれた。

完成したソーラーパネルカーでレース

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 同館では毎週日曜日、飯田下伊那の小学生を対象に、科学の面白さや魅力を伝えるイベント「理科実験ミュージアム」を開いている。普段は、「南信州飯田  おもしろ科学工房」代表の三浦宏子さんが中心となって開いているが、2002(平成14)年の工房開設以来、高校生が企画したイベントを実施するのは初めて。

 今回のイベントは、同校で環境をテーマに探求学習を行うグループ「iijo IEA girl‘s」の2年生3人が企画した。「環境文化都市飯田市のエネルギーの未来について一緒に考えよう」をコンセプトとして課題研究に取り組む中で、「実際に、子どもたちにエネルギー関連の工作体験を指導して、エネルギーの話しをしたい」と相談を受け、同館での開催が実現した。グループ名の「IEA」は「IIDA Energy appeal(いいだ エネルギー アピール)」の略。生徒3人で考案した。

 当日は、同校の3人がスライドを使って環境クイズを出題したり、制作手順を説明。参加者は、高校生やボランティアスタッフのサポートを受けながら手を進め、星や丸型のシールやマスキングテープ、色マジックなどでデコレーションし、仕上げた。完成後はレースを楽しんだ。

 喬木村から参加した小学1年の市瀬寛人君は「星のシールを貼って、かっこ良くできた」、姉で小学3年の琴菜さんは「難しかったけど、丸やハートのシールを貼るのが楽しかった」と振り返る。

 2年で科学工作担当の奥村未来さんは「今回はキットではなく、全て手作り車体の型紙や各パーツを取り寄せ、どう走らせるか考えるのが大変だった。環境クイズも楽しく参加してもらえて良かった」と振り返る。

 同工房は、サイエンスプロデューサーの後藤道夫さんが飯田市教育委員会と連携し、小中学生を対象とした「巡回科学実験教室」が始まり。2002(平成14)年に同園が開園。初代園長に後藤さんが就任したのをきっかけに「南信州飯田おもしろ科学工房」を展開。園内の「おいで館」を会場に「理科実験ミュージアム」も同時にスタートした。

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