天龍峡の冬の風物詩「天龍峡ナイトミュージアム2022」が、「第1回インターナショナルイルミネーションアワード」で「イルミネーション部門優秀ストーリー賞」の7位に輝いた。栃木県足利市で11月2日に行われた「夜景サミット2023in足利」で授賞式が行われた。
龍閣峯に映し出される龍の演出 (天龍峡ナイトミュージアム2022)
同賞は2013(平成25)年から開催する「イルミネーションアワード」に代わり、一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローが新設した。イルミネーション部門は前年の秋冬以降に行われたイルミネーションを対象としたイベント部門で、全国6452人の夜景観光士による投票によってエンタテインメント性、技術力の高さ、ストーリーの豊かさとカテゴリーを分け、各賞ごとにランキング形式で発表する。長野県からは唯一のランクインとなった。
同イベントは2020年に初開催し、2022年が3回目。国定公園内でさまざまな規制がある中、プロジェクションマッピングでのライトアップを企画。天龍峡を博物館に見立て、自然や文化をライトアップで演出したり、天龍峡をモチーフにしたステンドグラス風のあんどんをともし、遊歩道が浮ぶような演出をしたりした。
メインは園内を周遊するコースで天龍峡にある奇岩「龍角峯」に映し出される龍の映像や音楽など、園全体に龍をモチーフにしたライトアップを施し、クラウドファンディングや協賛による資金調達を経て開催した。
同実行委員長の牧内健さんは、「栄誉ある賞をいただいた。地元の人たち含めボランティア500人以上で一緒に作り上げたイベントを評価していただき感謝と共に喜びを共有したい。口コミなどで伝えていただいた入場者の皆さんにも感謝です」と話す。
本年度、イルミネーションは行う予定だが、「天龍峡ナイトミュージアム」の形では行わない予定。2024年1月には代替イベントを予定しているという。