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昆虫採集歴70年 五十嵐正吉さんが伊賀良地区文化祭で標本展示

文化祭で展示する「大瀬木のチョウ」

文化祭で展示する「大瀬木のチョウ」

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 昆虫標本作り歴70年の五十嵐正吉さん(大瀬木在住)が、伊賀良公民館(飯田市大瀬木)で11月11日・12日に開く「伊賀良地区文化祭」に初めて出展する。当日は、カブトムシやクワガタ、カミキリムシ、自宅の庭で採取したチョウなど27点を展示する。

カザリシロチョウ

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 五十嵐さんは東京都出身。10歳の頃、多摩動物園で「ハッチョウトンボ」を見たのがきっかけで昆虫に興味を持ち、標本作りを始めた。仕事の合間を見て、標本仲間と交換したり、海外に出向きチョウや「ガ」などを中心に集めた。昆虫の種類や標本箱は数が多すぎるため、把握できていないという。

仕事の転勤で蓼科に来た時、自然の豊かさや昆虫の多さなどに感動。定年退職後は長野県に移住したいと思ったという。2001年、県内でも一番温暖な気候の飯田市を選び、妻と2人で移住した。

 移住後は昆虫の標本作りに専念。湿気に弱いため収める箱も重要で、密閉度が高く保存に適した「ドイツ型」の箱を使っているという。自宅の庭で採取し、文化祭で展示する「大瀬木のチョウ」は50種以上あり、同型の箱にはサイズがなかったため、バルサ材を加工し、縦50センチ×横90センチの箱を作った。昆虫によって固定の仕方も変わるため、個体を傷つけず保存するにはかなりの技術が必要だという。

 五十嵐さんは「チョウにもいろいろな種類がある。雄と雌で羽根の色が異なったり、表と裏で羽根の模様が違ったりするチョウもいる。今回はほんの一部だが、多くの人に見てもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は、11日=9時~16時、12日=9時~15時。標本展示は両日、行う。

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