買い物弱者解消のため阿南町が委託経営するミニスーパー「なんぐうマート」が10月6日、阿南町御供地区にオープンする。
閉店したスーパーを改修して、商業施設を整備する買い物弱者解消対策事業で、町は指定管理者に「阿南ショッピングセンター協業組合」を指定し議会で可決した。指定期間は2023年9月1日~2028年8月31日の5年間。事業費は8000万円で、泰阜村南部の村民のニーズもあることから2000万円を泰阜村が負担する。阿南町が負担する6000万は同地区の宮島昭夫さんからの基金なども財源とした。指定管理者の同組合は町内で、スーパーのナピカとコンビニエンスストア1店舗、天龍村のミニスーパー「満島屋」を運営している。
町の総務課の担当者は「生鮮食品を中心に雑貨なども取り扱う全日食チェーンのミニスーパーの業態で、セミセルフレジや電子マネーなどに対応し人件費を抑えたり、病院や薬局、高校などさまざまな世代が集まることを考えイートインスペースを設けたりする」という。
オープンを前に9月15日に地域住民と懇談会を行い、「地域として阿南病院や阿南高校を残していくためには、こうした店も利用して残していくことは大事」という意見や、 「皿盛などはやってくれるのか?」「家族が少ないので総菜など小分けにしてほしい」などの要望も出たという。
事業計画について指定管理者となる同組合の杉本文良さんは「店長1人、パート2~3人の体制で運営する。さまざまな意見や要望を取り入れて地域に必要とされる施設になるために堅実な経営を行いたい」と話す。
営業時間は9時~19時。日曜定休。オープン当日は8時30分から開店セレモニーを行う。