防災関連商品を取り扱うテレネット(飯田市駄科)が9月1日、防災DXの取り組みとして避難所名簿デジタル管理システム「らくらく避難所くん」を自治体向けに発売した。
主に防災関連商品を取り扱い、防災関連のソフト開発も積極的に行う同社。「らくらく避難所くん」は、避難所開設の際の入所処理をデジタル化することで、開設時のスムーズな入所を促し、避難人数、男女数、世帯数、要支援情報、備蓄品の管理などまでできるシステム。避難所に入所しない車中泊などの世帯の情報もスマホから登録できる。
同社は防災DXの取り組みの一つとして、昨年5月に防災行政無線配信アプリ「エマージオ」を開発。防災行政無線で放送している内容を専用のアプリでスマートフォンへ配信する仕組み。要援護者や情報弱者に対しては専用のタブレットを用意して情報を届けることで、防災行政無線のエリアによる聴きづらさや、SNSなどの配信は若い人にしか届かないという課題を解決した。自治体所有の通常の放送操作卓にも連動するため、コストも抑えられるという。
同社営業部の山下研一さんは「今まで避難所では、並んで手書きで書いていた個人情報をデジタル化することでデータをスムーズに収集できるようになる。避難所運営の簡略化につながる」と呼びかける。
「らくらく避難所くん」の初期費用は、基本サービス170万円~。月額費用65,000円~(価格は人口により変動)。