生産者と来場者が交流するイベント「南信州シードルコレクション」が9月2日、信州飯田焼肉研究所(飯田市中央通り3)で開かれた。主催は、国際りんご・シードル振興会。
南信州シードルを知って楽しむ「セプテンバー シードル・フェス」(9月1日~10月1日)のキックオフイベントとして開催する同イベント。当日は県内外から16の醸造所や農園が参加し、145人が来場した。来場者らはパンフレット片手に出店者のブースを回り、試飲も楽しみながらシードルの特徴や生産者の思いに耳を傾けた。出店者もブースを回るなどして交流を深め、商品を購入する姿も見られた。
友人4人で参加した女性グループは「地元はもちろん、県内外からシードル生産者が一堂に会するイベントもなかなかない。さまざまなシードルを選ぶことができて楽しい」と話していた。
初めて参加した「大池(たいけ)ワイナリー」(山形村)の小林和俊さんは、「シードルの認知度が高く驚いた。来場者の中には普段からシードルを飲んでいるという方もいて新鮮だった」、「VinVie(ヴァンヴィ)」(松川町)の竹村暢子さんは「製品を通じてシードルのことを初めて知ってもらう機会になった。オンライン販売とは違い、お客さまと直接話をすることで思いも伝わる。シードルに対しての理解も深まり、納得して購入してもらえるのがうれしい」と、それぞれ話す。
実行委員長の竹村剛さんは「コロナ禍で延期した年もあったが、今年で5回目を迎えることができた。今後もイベントを続けていく中で、シードルオンリーではなく、音楽や焼き肉など、何かをプラスしながら、シードルのファンを増やし、認知度も上げていきたい」と意気込む。