飯田市三穂在住のイラスト書道家、和全さんが8月18日~22日の5日間、飯田創造館(飯田市小伝馬町)で「ごちゃごちゃ展」を開き、期間中、約400人が来場した。
これまでの個展では「古代文字」「絵画」などのテーマを設けたが、今回は枠にとらわれず、書や絵、立体作品など約50点を展示。来場者は一点一点の作品をじっくりと眺めながら、気になった作品について和全さんと話す様子も見られた。
白いだるまに「魂」の文字を筆で書いた立体作品、険しい山々などを示す四字熟語「龍飛鳳舞(りゅうひほうぶ)」の龍と鳳の文字を絵に差し替えた書のほか、透明のアクリル板に文字などを書いた作品は、スポットライトを当てて展示台に映る影を見てもらうなど演出にもこだわった。
併せて、4月~6月に松山文化伝承館(酒田市)で開いた個展での書道パフォーマンスで書き上げた作品も展示。縦1.6メートル×横2.7メートルのキャンパスには、甲冑(かっちゅう)を着た武士のイラストと「泰平」の文字を描く。
駒ケ根市から足を運んだ松原翔太朗さんは「高校生の頃、クラブ活動で書道を習っていた。自分のイメージを作品にできるのはすごい。発想力にも驚いた」と話していた。
和全さんは「今までの作品と比較するとシンプルだが、違うテイストの作品も楽しんでもらえたらと思い企画した。来場者それぞれに好きな作品も異なり、面白い」と振り返る。
11月23日、コスモホール(下條村睦沢)で行われる「下條歌舞伎公演」で書道パフォーマンス披露する予定。