国内外の人形劇団が飯田下伊那地域のホールや学校、公民館などを会場に人形劇を上演する「いいだ人形劇フェスタ」が8月3日、飯田文化会館(飯田市高羽町5)でのオープニング公演、人形劇団京芸による「あっちこっちサバンナ」で幕を開けた。
「いいだ人形劇フェスタ」開幕 4年ぶりの通常開催で海外劇団も
4年ぶりの通常開催となった今回は、全国各地から足を運んで楽しんでほしいという思いから「みんなの笑顔まっとるに」をテーマに開催。開催直前でコロナ禍の影響で中止になった昨年と同じテーマを掲げる。例年は多くの海外劇団の参加もあったが、コロナ禍の余波もあり、今回は近隣の台湾と韓国の劇団が参加し、3日には台湾の「台北木偶劇団」が「江戸糸あやつり人形結城座」とコラボレーションした演目を披露した。
丘の上結いスクエア(東和町2)で「動物達と爺様(じいさま)」を上演したシニア大学人形劇団「ふたご座」主宰の森山幹夫さんは「今回の演目は初演ということもあり、思うようにいかないところもあったが、楽しく演じられた。今後も演じながら、より良い作品にしたい」と意気込む。
期間中は人形劇公演のほか、人形を作り、実際に動かしてみる「わくわくワークショップ」や、「人形劇によるひとづくり・まちづくりを考える」と題したシンポジウムなども予定。5日には紙芝居に特化した「かざこし紙芝居フェスタ2023」が、かざこし子どもの森公園(丸山町4)で行われる。
開催は6日まで。観劇には、公演会場などで購入できる参加証ワッペン(700円)が必要。有料公演は別途チケットの購入も必要となる。