JR飯田線の飯田駅が8月3日の開業100周年に合わせ、記念イベントを開催する。
1923(大正12)年8月3日に開業した同駅は、地域交通の要や観光の窓口の役割を担ってきた。同日10時30分から、飯田駅などで式典やイベントを開催。同駅構内の2・3番線のリニューアルした待合室のお披露目や、飯田市産業親善大使で歌手の小沢あきこさんと、同大使でタレントのニッチローさんと共に「JR東海体操」などを踊る。
100周年に合わせ、駅前の丘の上結いスクエア2階「ムトスぷらざ」で8月6日まで、「JR飯田駅・飯田線の歴史に関する特別展示」を行っている。飯田下伊那の飯田線愛好家で構成する「JR東海ファンクラブ」が所有する、国鉄からJR東海時代の飯田線に関する旧電車行先表示板や機関車プレートなどの資料や写真を並べる。
佐藤健市長は「飯田線はこれまでの100年は地域の人々の足となり、現在は通学に利用され、時代よって位置付けが変わってきた。リニア時代へ移り、世界最速の乗り物で地域外の乗客が飯田を訪れ、ゆっくりと伊那谷を走る飯田線から、飯田の渓谷などの風景や人の暮らしの営みを見ていただければ」と、これまでの同駅を振り返り、抱負を話す。