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飯田市消防団が4年ぶりに消防技術大会 日頃の訓練成果を披露

訓練の成果を披露

訓練の成果を披露

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 飯田市消防団が6月18日、飯田運動公園多目的グラウンド(飯田市三日市場)で飯田市消防技術大会を開いた。市内18の分団が一堂に会しての大会は4年ぶり。

救急操法

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 同大会は火災現場で誰もがポンプ操作や放水できるようにするための大事な訓練の一つ。今年は5月の連休明けから週2回~3回のペースで分団ごとチームを編成し練習を重ねてきた。

 当日は、第1部のポンプ車操法の部に9チーム、第2部の小型ポンプ操法の部に15チームが出場。指揮者の号令で各選手が素早くホースを伸ばすなどして約60メートル離れた的に向かって放水した。第2部に出場した第10分団は大会唯一の男女混合チームで臨んだ。

 救急操法の部には10チームが出場。各チーム3人一組で臨み、災害が発生したことを想定し、倒れている人を模したダミー人形に対して「意識確認」「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」、訓練用のAEDを使った電気ショックなど、一次救命処置について学んだ知識や技術の成果を披露した。本年度から審査や順位付けは行わず、競技後、評価表を使った指導者からのフィードバックを行った。

 救急操法に初めて出場した第10分団の平井貴大さんは「指揮者としての不安はあったが、頼れる先輩2人に支えられ競技に臨むことができた。無事に終わって良かった」、同分団の女性団員で、小型ポンプ操法の選手として初めて出場した筒井絢音さんは「程よい緊張感の中で、練習通りにできた。個人的にも楽しめた」と、それぞれ笑顔を見せた。第18分団の団員、近藤大知さんはポンプ車操法に出場し「初めての操法大会で緊張した。水が出る瞬間、かなり圧力がかかるので体を持っていかれないように意識を集中させた」と振り返る。

 飯田市消防団の坂巻剛弘団長は「コロナ禍で3年近く普通の訓練もまともにできなかった。この大会は火災現場で必要な技術が集約されている。今後も消防力維持と向上に努めてほしい」と期待を込めた。

 このほかエキシビションとして、女性チームや45歳以上の団本部員らで構成されたチームによる小型ポンプ操法も披露され、会場から温かい拍手が贈られた。

 7月2日には同グラウンドで飯伊消防技術大会が開催され、同市消防団からは、ポンプ車操法の部に第4、5、7分団、小型ポンプ操法の部は第8、16、6分団が、それぞれ代表として出場する。

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