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龍江大獅子保存会、飯田の保育園で舞を披露 伝統継承へ期待

大きな獅子頭と記念撮影

大きな獅子頭と記念撮影

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 龍江大獅子保存会が5月30日、龍江保育園(飯田市龍江)を訪問し舞を披露し、園児ら約50人が鑑賞した。

龍江大獅子の舞

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 龍江一区に伝わる大獅子は1928(昭和3)年から続いており、獅子頭は住民有志が地区内の竹を切り出し編み込み、和紙を張り付けて製作した「張りぼて」で、頭(かしら)の長さは1.5メートル、高さ1メートル、幅1.3メートル。「ほろ」まで含めると全長は7メートルほどにもなる。

 当日は、家内安全、無病息災、開運招福を祈願する「庵(いおり)の舞」と、五穀豊穣、商売繁盛、地区の平穏などを願う「大地の舞」を披露。笛や太鼓の音に合わせ獅子が舞うと園児からは「かっこいい」「すごい」などの声が上がった。祖母の影響で獅子舞を始めた年長の前澤理夫君も母親お手製の獅子頭で参加。堂々と舞う姿に大きな拍手が送られた。演舞終了後には園児らの健やかな成長を願い獅子に頭をかんでもらった。

 同園では昨年、前澤君が獅子舞に参加する姿などに刺激を受け、クラスメートが関心を持ち始めたのをきっかけに近藤園長が保存会長の森本勇雄さんに相談。保存会の協力で獅子頭を見せてもらい、自分たちでも頭(かしら)を作り、運動会で披露した。

 この他、保存会員からのリクエストに応え、年長が一年ぶりに獅子舞を披露。笛や太鼓の演奏に合わせ右に左に頭を動かした。年長の市瀬由桜ちゃんは「かっこよかった」と振り返り、久々の演舞には「緊張したけど、うまくできた」、藤本理心ちゃんは「頭を持ったところがすごかった。また見たい」と、それぞれ笑顔で話していた。

 保存会の森本会長は「舞を見た子どもたちが将来、大獅子の継承に関わってくれるとうれしい」と期待を寄せる。

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