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飯田市議場で「名フィル」メンバーが弦楽五重奏 議員席でクラシック楽しむ

「議場de名フィルアンサンブル」の様子

「議場de名フィルアンサンブル」の様子

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 「議場de名フィルアンサンブル」が4月30日、飯田市議場(大久保町)で開催された。

観客は議員席で演奏を楽しむ

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 同アンサンブルコンサートは、「オーケストラと友に音楽祭(オケ友)15回記念プレコンサート」で、「特別な場所で開催することで、クラシック音楽を聴かない方にも楽しんでほしい」との思いで開いた。

 名古屋フィルハーモニー交響楽団(名古屋市中区)のバイオリン奏者の日比浩一さんと米田誠一さん、ビオラ奏者の小林伊津子さん、チェロ奏者の佐藤有沙さん、コントラバス奏者の永井桜さんによる弦楽五重奏で、モーツァルト作曲「ディヴェルティメント」などのクラシック曲の他に、ディズニーの映画曲や「坂本九メドレー」など、幅広いジャンルのプログラムで演奏した。

 奏者は傍聴席で演奏し、観客80人は議員席などで演奏を楽しんだ。高森町から家族で訪れた父親は「普段入ることのできない議員席側で音楽を楽しめる良い機会だった。家族みんなが楽しそうだった」と話す。下條村から訪れた小学2年の女児は「音楽が好き。好きな曲は『子犬のワルツ』」と、母親とコンサートを楽しんだ。母親は「本物の音楽を目の前で感じることができた」と話す。

 飯田市議会議長でオケ友実行委員も務める井坪隆さんは「言論の現場に、モーツアルトの音楽が響くコンサートに感動した。議場は言葉がはっきりと聞こえる内装になっているので、コンサートホールとは違う『音色(ねいろ)』を聞いていただけたのでは。観客からの感想を今後の参考にしたい」とコンサートを振り返る。同実行委員会長の塩澤哲夫さんは「弦楽器の弦を弾(はじ)くと、瞬時に音が伝わってきて、弦楽アンサンブルをストレートに感じるコンサートだった。市民の皆さんに身近に音楽を聞いていただけるよう、様々な場所での演奏会を今後も考えたい」と、15回目のオケ友を迎える意気込みを話す。

 演奏を終えたチェロ奏者の佐藤さんは「客席との距離が近く雰囲気も良く、観客との親近感があり、緊張感もなくリラックスして演奏ができた、良い空間と時間だった。飯田の人の良さと、焼き肉と山菜などの食事もおいしく、毎年、楽しみに演奏に訪れている。地元の音楽家と演奏を一緒にする機会もオケ友ならではの良い期間」と、これから迎える同音楽祭への意気込みを笑顔で話す。

 「オーケストラと友に音楽祭」は5月3日~6日、飯田下伊那を会場に開催される。

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