洋菓子店「ひとつぶの麦」(飯田市上郷、TEL 0265-23-7588)が昨秋から販売する「洋菓子店のだんご」が好調で、今シーズンは5月いっぱい続ける。
店主の青山幸雄さんは、数年前に団子を製造する機械を譲り受けたのをきっかけに、冬場のみ「だんご」を製造販売し、5年ほど続けている。週末限定の販売で、口コミやインスタグラムで徐々に認知が広がり、今シーズンは5月いっぱいまでと長めに販売する。
「みたらし団子」や、クルミとゴマを砕いてタレに加えた「ごへい団子」(以上95円)、揚げ団子を使う「揚げいそべ団子」(105円)、自家製餡(あん)付きヨモギ団子「あんこ団子」(8粒入り350円)など数種類を販売する。青山さんは「団子のタレを作るのに時間をかけた。味を何種類も作り、試作を繰り返した。納得した味だけを店に並べている」と笑顔で話す。
飯田市内の洋菓子店と和菓子店で修業を重ねた青山さんは35歳で独立し、クッキーの移動販売を始め、池の平ホテル(立科町)の公園施設内に「クッキー専門店」を開き、その後、アイスクリーム店も始めた。飯田へ戻り、1996(平成8)年に「ひとつぶの麦」をオープンし、ケーキの他に、クッキーなどの焼き菓子数十種類のほか、通年でアイスクリームも販売する。現在は、息子の雄太さんと幸平さんへ経営を任せ、青山さんは開業当時からのクッキーなどを焼きながら、団子も作る。
青山さんは「新しい考えで違うものを形にしてくれる、若い人たちに安心して店を任せている。『何で、洋菓子店で団子?』と聞かれるが、元々は和菓子を作っていたし、和菓子が好き。いつの日か団子専門店もできれば」と意気込みを見せる。
営業時間は10時~19時。木曜定休(祝日は振替営業)。団子の販売は週末限定。