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「天竜川和船下り」本格運行開始 南信州リゾートが新たな船出へ

天竜和船下りが初の運航 佐藤市長らを乗せた和船がリバーポート弁天を出航

天竜和船下りが初の運航 佐藤市長らを乗せた和船がリバーポート弁天を出航

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 南信州リゾート(飯田市時又)が4月15日、信南交通から引き継いだ天竜舟下り事業を「天竜川和船下り」として本格運航を始めた。

式典であいさつする南信州リゾートの白澤裕次社長

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 当日は雨の中、拠点となる「リバーポート時又」でグランドオープンの式典が行われ、地元自治体や出資者ら多くの来賓が出席した。 白澤裕次社長は「休業してからオープンまでの1年半、安全性の確保を最優先に取り組んできた。ラフティングや操船体験など悪天候でも楽しんでもらえるような対策も展開していく」など、不安点の解消に取り組んだことをアピールした。

 佐藤健飯田市長は「100年以上続く和船文化が途絶えるところだった。和船下りの文化の継承と、新しいリバーアクティビティーの文化の広がりにも期待する」とあいさつした。

 支配人の竹前雅夫さんは、天竜川中流域観光戦略として、「南信州は星の観光も盛ん。天竜川が『天の中川』と言われるように、『河の天の川』と『天空の天の河』を旅するイメージで、リニア時代に向け、当社の天竜川和船だけでなく南信州広域のアクティビティーを中心とする観光振興を目指す」と意気込む。

 和船下りは以前は、出発地点の弁天港が拠点となり、受け付け、事務などを行っていたが、拠点を船の到着地点の「リバーポート時又」に移し、舟下りの歴史など和船文化を発信する施設やカフェ、土産コーナーを備えた。乗船客は時又に車を止め受け付けを済ませた後、シャトルバスで出発点の「リバーポート弁天」へ向かう。乗船すると船頭の櫓(かい)さばきで急流の鵞流峡(がりゅうきょう)渓谷を下り約6キロ、35分の川下りを体験し、時又へ戻る。乗船者は根羽杉で作った水引をあしらった乗船証を進呈。乗船証は乗船日を含む3日間、地元のレストランやカフェ、土産店などでサービスを受けることができる仕組み。

 式典終了後、小雨降る中、佐藤市長などを乗せた最初の船が「リバーポート弁天」を出航した。船頭の鈴木広人さんは「多くの方に応援してもらってここまで来られた。身の引き締まる思い」と緊張した面持ちで話す。

 午前便9時50分、午後便13時50分受け付け(リバーポート時又)。大人=3,300円、子ども=1,650円、幼児=1,000円。ラフティングは大人=9,500円、子ども=7,500円。和船下りの予約は南信州リゾートのホームページで受け付ける。

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